特定非営利活動法人

こうとう親子センター

団体概要

団体名
特定非営利活動法人こうとう親子センター
所在地
〒136-0072 東京都江東区大島2-9-28
電話・FAX
03-3632-1717(事務局)
設 立
2006年3月17日(任意団体)、2013年6月16日(NPO法人)
法人成立

設立趣旨

 子どもや家庭を取り巻く環境は、近年ますます厳しくなっています。核家族化の進行やライフスタイルの変化等により、子育てを支えてきた地域のつながりが失われてきました。孤独な子育て、児童虐待、いじめ、不登校等が増加し、子どもたちの健全な成長が脅かされ、子どもたちから子どもらしい意欲やゆとりが奪われています。今、この流れを変えるために、私たち地域の市民が、無関心を捨て、自ら立ち上がって新たな行動を起こしていかなければなりません。
 子どもたちには、社会や家庭で安全に保護され、健やかに育つ権利があります。この権利が保障されるためには、子どもたちの育ちの場を確保するとともに、家庭が安心・安全で、楽しく子育てができる場となる支援が必要です。子育て支援によって、子育てへの不安が軽減され、家中に笑顔があふれ、幸福感や安心感に満ちた家庭を増やすことができます。私たちが目指すのは、子育て中のママ・パパからシニア世代まで、地域全体で子どもたちと子育て家庭を支え、子どもを生み育てるしあわせを分かち合う地域社会の実現です。そのことで、子どもの権利を尊重し、大人も子どもも互いに傾聴し合い、学び合い、育ち合える、明日に希望が持てる社会の構築を目指しています。

私たちは、みんなの笑顔があふれ、
子どもが子どもらしく育つための「つながり」を、
私たちの手でつくります。

(2013年法人設立趣旨書より)

代表メッセージ

元(初代)代表理事 渡辺恵司

 子育て中のパパママ、それを応援している皆さん、また温かく見守っている多くの皆さん。こうとう親子センターは、子育て支援を通して、安全で、明るく楽しい街づくりをしようと結成されました。
 一時代前から比べると行政のシステムは子育て環境を格段に向上させた、と言っても過言ではありません。でも、社会は子育てがしにくくなって来ていると言われます。どうしてでしょうか? 経済の不況、少子化、共働き、豊かさへの甘え、教育、学習塾、遊び場不足…。 便利な生活の一方で人と人の交わりが希薄になり、その結果子育てまで孤独になってしまったのでは…、とも感じます。
 昔の下町はおせっかいオジサン、おせっかいオバサンの集まりでした。こうとう親子センターはまさにそのような人々の集まりです。そのおせっかいオジサン、オバサンや医師、教員、保育士、カウンセラー等々、子育ての素人から専門家まで、区民みんなで子育て支援の事業を行ないます。皆さまも是非ご参加、ご支援下さい。

代表理事 秋山三郎

 渡辺代表を支えるべく令和3年度より共同代表に就任いたしました。
 私が、江東区の子育て支援など地域貢献に関わるようになったのは、平成7年度に東川小学校のPTA会長をお引き受けしたことからでした。実子に恵まれなかった私たち夫婦は昭和62年9月、東京都の養育家庭(里親)として3歳女児を我が家に迎え入れました。家庭では「いいとこどり」のお父さんでしたが、家内の奮闘を事例報告と称してよく聴き、寄り添って子育てに臨みました。以来35年にわたって長期養育の5人を委託され、令和4年3月男児を高校卒業・就職自立させることができました。
 私たちは「子育てはひとりだけで行うもではなく、社会全体で地域の人々がそれぞれの立場で協力し合って行うもの」だと考えています。また私たちができることは、「こどもは社会のたからであり、子育ては社会全体の課題である」ことを共通認識として定着させることだと考えています。そのために、家庭訪問型子育て支援事業「ホームスタートこうとう」を江東区社会福祉協議会からの委託事業として、また「とうきょうかわのてチャイルドライン」や「ママパパライン東京川の手」の電話相談事業などを展開しています。
 活動をより活性化するためには、幅広い皆様からの物心両面でのご支援が必要です。ホームスタートのオーガナイザーやビジター、電話相談の受け手や会のサポートスタッフとしてご一緒に活動してみませんか。また運営資金の一助として、寄付などのご協力をお願いいたします。
 「こうとう親子センター」は、いつでも子どもたちや子育て家庭に寄り添い、心を寄せています。
 さあ、あなたもご一緒に活動いたしましょう!!

沿 革

2004年

有志による次世代育成法に沿った江東区の行動計画に関する勉強会を開催

2005年

勉強会を「江東次世代育成推進研究会」として継続、団体設立に向けて準備
夜の研究会、昼の子育てサークル連絡会の開催

2006年

「ママパパライン東京川の手」活動開始
任意団体こうとう親子センターを設立
「とうきょうかわのてチャイルドライン」活動開始
「つながろう!あなたが主役の夏祭り」開催

2007年

ホームビジティング英国視察、ボランティア養成講座、家庭訪問事業開始
「親子手作り工作祭り」開催
「親子イキイキカレンダー」発行開始
「発達支援・ムーブメントプログラム」開講

2009年

ホームスタートジャパンに、「ホームスタート・こうとう」として加盟

2010年

「おもちゃのひろば・たっち」活動開始

2011年

子ども達による被災地支援募金活動の実施
「親子で遊ぼう!おもちゃフォーラム江東」開催

2013年

ホームスタートが江東区協働事業に採択
特定非営利活動法人こうとう親子センターを設立(NPO法人化)

2016年

ホームスタートが江東区社会福祉協議会の委託事業として実施

2022年現在

ホームスタート、電話相談事業を中心に活動中

設立への思い

相談役 藤沢千代勝

 NPO法人こうとう親子センター(子育て支援ボランティア団体)を設立した当時は、新しい子育て支援実現が望まれていました。平成15年次世代育成対策推進法の行動計画策定に向けて、地域協議会に小委員会を作って区民の声を反映させる取り組みを始めました。そこに集まったメンバーで「江東次世代育成推進研究会」をつくり、勉強会を3年間重ねました。(子育てハンドブック作成・孤立した子育てを無くす政策提言などを行ってきました。)
 「私たちは、みんなの笑顔があふれ、子どもが子どもらしく育つための「つながり」を、私たちの手でつくります。」この趣旨のもと、名称を決めるのにも1年間かけて「こうとう親子センター」が平成18年3月に設立されました。
 はじめは手探りでしたが、夏祭り(子育てメッセ)、親子工作祭り、芹沢先生の勉強会、講演会等々できることから始めていきました。チャイルドライン、ママパパライン事業そして平成19年1月から子育て情報紙「生き生きカレンダー」を毎月発行し始めました。9月渡辺代表と藤沢がイギリスのホームスタートを視察し、帰国して12月から試行事業を始めました。「家庭訪問型の子育て支援」は、家庭の意思を尊重し、守秘義務を守り、楽しく子育てをしながら子どもも大人も成長する仕組みで、「傾聴」と「協働」により「自立」を促し、「孤立感」を解消します。虐待予防に役立つものとして、江東区社会福祉協議会の事業として実施されています。ホームスタートをはじめて本当に良かったと思っています。利用者・ビジター・オーガナイザー・関係者の皆さんに心から感謝申し上げます。人生最後の仕事として現在は、「子どもの権利ソーシャルワーカー養成講座」を行っています。